【いつものコーヒーが変わる】ちょっとしたコツで激変!美味しいハンドドリップの淹れ方

毎日のコーヒー、こんな風に淹れていませんか?
「豆はスプーンで大体2杯くらい。お湯は沸騰したてを、全体に行き渡るように一気に注ぐ。」
手軽で早いこの淹れ方。でも、なんだか味が薄かったり、逆に嫌な苦味や雑味を感じたりすることはありませんか。それは、豆が持つ本来の美味しさを、少しだけ逃してしまっているサインかもしれません。
横浜で10年間カフェを営んできたオーナーが「日本の人々に、心から愛されるオリジナルコーヒーを届けたい」という想いから始めた「横濱みなと珈琲」 。その一杯へのこだわりは、特別な豆選びだけでなく、豆の魅力を最大限に引き出す淹れ方にもあります。
いつもの豆でも驚くほど味が変わる、ほんの少しのコツ。今日からあなたのコーヒーがもっと美味しくなるハンドドリップの淹れ方をご紹介します。
「もったいない淹れ方」から卒業!3つの改善ポイント

1. 「なんとなく」の量から、「計る」一手間へ
【もしかして?】
コーヒー粉は付属のスプーンで、お湯はマグカップの目分量で。
【これだけで変わる!】
「コーヒー粉15gに対し、お湯を225g」のように、スケール(はかり)を使ってみましょう。毎回味が安定するだけでなく、自分好みの「黄金比率」を見つける近道になります。味が薄ければ豆を少し増やし、濃ければ減らす。この基準があるだけで、コーヒーはもっと美味しくなります。
2. 「熱々」のお湯から、「適温」のお湯へ
【もしかして?】
ケトルで沸騰させたばかりの、グラグラと煮立ったお湯をそのまま注いでいる。
【これだけで変わる!】
熱すぎるお湯は、コーヒーの雑味や嫌な苦味まで引き出してしまいます。最適な温度は90℃前後。難しく考える必要はありません。沸騰したお湯をケトルに移し、1分ほど待つだけで、ちょうど良い温度に落ち着きます。
3. 「一気に」注ぐから、「蒸らし」て待つへ
【もしかして?】
コーヒー粉をセットしたら、お湯を一度に全部注いでしまっている。
【これだけで変わる!】
これが味を劇的に変える最も重要なポイント、「蒸らし」です。
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最初に、コーヒー粉全体が湿るくらいの少量のお湯を、中心から「の」の字を描くようにゆっくり注ぎます。
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そのまま45秒ほど待ちましょう。粉がふっくらと膨らみ、豊かな香りが立ち上ってきます。
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この「蒸らし」をすることで、コーヒー豆の成分が引き出されやすい状態になります。その後、2〜3回に分けてゆっくりお湯を注ぐことで、豆本来の甘みや風味を最大限に引き出すことができるのです。
一杯を、心ゆくまで味わうために
「横濱みなと珈琲」が試行錯誤の末に生み出した、すっきりクリアな味わいの「みなと藍 -ao-」と、華やかな香りと深いコクが楽しめる「No.222」 。こうした個性豊かなコーヒーの魅力を最大限に引き出すのも、丁寧なハンドドリップの技術です。
特別な器具を揃えなくても、まずは「しっかり計る」「少し冷ます」「蒸らして待つ」の3つを意識するだけ。いつものコーヒーが、驚くほど澄んだ美味しい一杯に変わるはずです。
その一杯が当たり前ではない時代だからこそ、ほんの少しの手間をかけて、コーヒーが持つ本来の美味しさをじっくりと味わってみませんか。