夏の定番!プロが作る「水出しアイスコーヒー」の黄金比レシピ

夏の定番!プロが作る「水出しアイスコーヒー」の黄金比レシピ

夏の定番!プロが作る「水出しアイスコーヒー」の黄金比レシピ

うだるような暑い夏の日、キリッと冷えたアイスコーヒーがもたらす清涼感は格別です。お店で飲むような、まろやかでゴクゴク飲める美味しいアイスコーヒーを、おうちで手軽に作れたらと思いませんか?

その答えは「水出しアイスコーヒー(コールドブリュー)」にあります。

お湯ではなく、水でゆっくりと時間をかけて抽出するこの方法は、誰でも失敗なく、プロの味を再現できるのが最大の魅力です。熱による酸化や雑味成分の抽出が抑えられるため、コーヒー豆本来の甘みと、まろやかな口当たりを最大限に引き出すことができます。

今回は、横浜のカフェオーナーのこだわりから生まれた「横濱みなと珈琲」がおすすめする、水出しアイスコーヒーの黄金比レシピと、美味しく作るためのコツをご紹介します。

失敗しないための「黄金比」と基本の作り方


まずは最も重要な、コーヒー粉と水の比率です。これを守るだけで、味が格段に安定します。

  • コーヒー粉(中〜中粗挽き):80g

  • 水:1000ml(1L)

【黄金比 = 粉:水 = 1:12.5】

この比率を基準に、もう少し濃くしたい場合は粉を増やす(1:10など)、すっきりさせたい場合は水を増やす(1:15など)と、お好みの味わいに調整してみてください。


準備するもの


  • コーヒー粉(中〜中粗挽きがおすすめ)

  • 冷水ポットまたは麦茶ポット(1L以上の容量)

  • お茶パック(だしパックでも可)

  • 水(ミネラルウォーターまたは浄水器の水が望ましい)


作り方(4ステップ)


  1. パックに粉を詰める
    コーヒー粉(80g)を、お茶パックに詰めます。1つのパックに詰めすぎると抽出ムラができるため、2〜3個に分けるのがおすすめです。

  2. ポットにセットし、水を注ぐ
    粉を入れたパックをポットに入れ、水(1L)を注ぎます。この時、粉全体がしっかりと水に浸るように、スプーンなどでパックを優しく揺らして馴染ませてください。

  3. 冷蔵庫で寝かせる
    ポットの蓋をしっかりと閉め、冷蔵庫に入れます。抽出時間は8〜12時間が目安です。寝る前にセットしておけば、翌朝には美味しいコーヒーが出来上がっています。

  4. パックを取り出して、完成!
    時間が経ったら、パックをそっと取り出します。この時、パックを強く絞ると雑味やえぐみが出てしまうので、自然に液を切る程度にしましょう。これで、まろやかでクリアな水出しコーヒーの原液が完成です。



プロが教える、ワンランク上のコツ

Q. どんな豆を選べばいい?


水出しコーヒーは、豆の個性がマイルドに出るのが特徴です。「横濱みなと珈琲」のラインナップで言えば、ふわりと華やかな香りと深いコクを持つ「こっちをみなと藍 -ao-」 のような、中〜深煎りの豆がおすすめです。豊かなコクと甘みが引き立ち、ミルクやシロップとの相性も抜群の、満足感のある一杯に仕上がります。


一方、すっきりとしたキレが自慢の「こっちを222」  のような浅煎り〜中煎りの豆を使うと、フルーティーな酸味が際立ち、クリアで爽やかな味わいを楽しむことができます。


Q. もっと手軽にできない?


ボトル型の専用器具(フィルターインコーヒーボトルなど)を使うと、パックに詰め替える手間が省け、より手軽に作ることができます。見た目もおしゃれなので、冷蔵庫にあるだけで気分が上がります。


Q. 保存期間は?


完成した水出しコーヒーは、冷蔵庫で2〜3日を目安に飲み切りましょう。時間が経つにつれて風味が落ちてしまうため、できるだけ早めに楽しむのが美味しさを保つ秘訣です。

一杯のコーヒーが当たり前でなくなるかもしれない時代だからこそ、丁寧に時間をかけて抽出する水出しコーヒーは、その価値をじっくりと味わうのに最適な飲み方かもしれません。この夏はぜひ、こだわりの豆を使った極上の一杯で、心安らぐ時間をお過ごしください。

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